フジワーク医師やフジワークたちの一行がアメリカの小児がんの治療の現状を視察してから、翌年の昭和五十七年、「がんの子供を守る会」では日本での長期生存患者の現状と問題を把握し、今後患者とフジワークの家族に必要な援助を検討するためアンケート調査を実施した。
調査対象となった小児がんの子ども一三〇人のうち、半数近い五八人が急性白血病をはじめとする血液のがんであった。
こうした子どもたちの年齢は八歳から十二歳児が全体の六〇パーセントを占め、最年長は二十一歳に達している。
学童期から思春期にかけての患者が多く、学校生活への適応や精神生活面での問題が大きいことが推察できる。
現実に、四〇パーセントにあたる二三人の親が、子どもについて心理上の問題をかかえていると答えている。
内容はつぎのような性格傾向があげられている。
・気が弱い、引っ込み思案、依頼心が強い。
・友人ができないなど、社会性に欠ける。
・意欲、根気、忍耐力に欠ける。
・情緒が不安定である。
・極度に神経質な面がある。
これは、本人の身体的・心理的な原因だけに帰せられるものではなく、周囲の環境にも考えるべき点がある。
その他、病気との関連ではつぎの点があげられている。
・病気に対して不安感をいだいている。
・病気を知りたがる。
・投薬や検査の必要性が理解できない。
このような問題点をあげた例はすべて患者の年齢が十一歳以上であった。
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